堀奈津佳、初優勝もキズ
LPGAのルール違反不問裁定が下記批判(記事コピー)を呼んだ。
LPGAのルール違反不問裁定が下記批判(記事コピー)を呼んだ。
道理で師匠江連ブログで大威張りしないのもなるほどだが、日ごろの教えがゴルフ精神を軽んじ、技術偏重で「ルールは自分に有利に解釈すべし」を徹底していた結果が引き起こした事件とも見られたのだろう。
堀事件、“不問”は果たして最善の選択だったか?
「アクサレディスin宮崎」2日目、ちょっぴり違和感のある光景から騒動は静かに始まった。
「アクサレディスin宮崎」2日目、ちょっぴり違和感のある光景から騒動は静かに始まった。
この日、「64」の自己ベストをマークしてホールアウトした堀奈津佳の記者会見。ハーフ「29」で単独首位に立つ快挙に、顔を上気させて真摯に質問に答えていた堀。会見を終え、数名の記者を引き連れてクラブハウス2階を歩いていると、前方のレストラン前で同門の先輩、諸見里しのぶが真剣な顔をして堀を手招きした。
2人でレストランの中へ消えると、数十分後には連れだってLPGAルームへ。なにやら不穏な空気の中、情報を集めると、堀がローカルルールの解釈を間違え異なった処置をしていたらしい。裁定次第では、首位の選手が失格という事態も想定された。
それから数十分後、LPGAが緊急会見を開いた。
その説明によると、LPGAは初日、2日目はぬかるんだコースを考慮し、以下の特別競技規則を設定していた。「スルーザグリーンにある球は罰なしに拾い上げて拭くことが出来る。球を拾い上げる前に、プレーヤーはその位置をマークしなければならない。(マークしなかった場合は1打の罰)」
このルールを、“マークした場所から6インチ動かしてプレーしてもいい”と解釈した堀が、大会初日に5〜6回、実際に動かしてプレーしていたという。
(2日目は、泥がつく機会がなく球に触ることはなかったという)時には“6インチ”動かしても良いという場合もあるが、今回はそういう意図ではない。
実際この文言を見て、競技委員に確認を取った選手は、「6インチではなくリプレース(元に位置に戻す)なので、注意してください」と言われたという。
その一方で、堀は“プリファードライです”とLPGAの関係者に言われた、という話もある。
諸見里に確認され、堀は自らの処置が間違っていたことに気付いた。しかし、LPGAも自らが設定した文言が不明瞭で、「『リプレースしなければならない』という文言がなかった」という非を認め、「処置に誤解を招く文章である」と判断して、堀の誤所からのプレーを無罰とした。
さて、これで事件は解決となったのだろうか?堀とは違い、正しい処置をした選手はどう感じるだろう?また、堀と同じように間違った処置をした選手は他にいなかったのだろうか?もし明日堀が優勝したとしたら、その優勝をすんなり認めることはできるだろうか?
他の裁定として、規定に沿った罰打を科す。(アテスト済みなので)過少申告で失格とする、ということもできたはずだ。LPGAは言う。「それも考えましたが、毎回毎回拭いていたわけではないし、(有利だとも、そうでもないとも)どちらとも取れるので」と、あえて結論をうやむやにした。
「優勝のチャンスは何度でもあるけど、私のゴルフ人生は一回だけ。後悔だけはしたくないと思った」という堀の決意も、不明瞭に誘導された着地により意味の薄いものになる可能性がある。20歳でフル参戦2年目のプロにとっては酷かもしれないが、最後は選手自身が自らに決断を下すことができるのも、またゴルファーの特権の一つだ。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)
http://news.golfdigest.co.jp/news/gdoeye/jlpga/article/42657/1/
堀奈津佳が手に入れた“初優勝”の価値
複雑な涙の中で生まれた初優勝。これが現実と受け入れるしかない。
http://news.golfdigest.co.jp/news/gdoeye/jlpga/article/42657/1/
堀奈津佳が手に入れた“初優勝”の価値
複雑な涙の中で生まれた初優勝。これが現実と受け入れるしかない。
「アクサレディスin宮崎」最終日、9時55分に最終組がティオフしたあとの1番ティ脇のテント付近で、LPGAの肥後かおりプロに話を聞いた。前日のLPGA、および堀奈津佳の記者会見でその名は出てこなかったが、周囲からその名は聞こえてきていた。
単刀直入に聞いた。「初日の10番ティで、堀プロたちに“今日はプリファード・ライです”と言ったのは事実ですか?」マスク越しにも恐縮した様子の肥後プロは、「私自体、プリファード・ライをよく把握していなくて・・・。スタート前の選手たちに“特別規則”というのを説明するのですが、球をマークして、拾って、拭いて、置くことができるということを言いました。その時に、『これはプリファード・ライというのかな?』と思っていて、相手が堀さんだったかどうかの記憶は無いのですが、一度“プリファード・ライ”という言葉を発したのは事実です。言うのも難しい言葉じゃないですか?噛んだ記憶があります」。
単刀直入に聞いた。「初日の10番ティで、堀プロたちに“今日はプリファード・ライです”と言ったのは事実ですか?」マスク越しにも恐縮した様子の肥後プロは、「私自体、プリファード・ライをよく把握していなくて・・・。スタート前の選手たちに“特別規則”というのを説明するのですが、球をマークして、拾って、拭いて、置くことができるということを言いました。その時に、『これはプリファード・ライというのかな?』と思っていて、相手が堀さんだったかどうかの記憶は無いのですが、一度“プリファード・ライ”という言葉を発したのは事実です。言うのも難しい言葉じゃないですか?噛んだ記憶があります」。
ゴルフ規則裁定集34-3/1.5、その3に以下の記述がある。「委員会のメンバーやレフェリーが制定されているローカルルールや競技の条件のいずれかについて間違った情報を与えた場合、プレーヤーはその情報に基づいて行った行為に対する罰を免除されるべきである」。
初日、2日目に張り出されていた「スルーザグリーンにある球は罰無しに拾い上げて拭くことができる。球を拾い上げる前に、プレーヤーはその位置をマークしなければならない」という不明瞭な規則の解釈を間違えたとしても、不明瞭なら確認すれば良い訳だし、実際多くの選手が競技委員に確認している。しかし、間違った情報を与えられたとしたら、それは別の事情になる。
いまだかつて見たことのない、針のむしろのような優勝会見。最終日のノーボギーの18ホールのプレーを振り返る時間もほとんど与えられず、詰問のような事実確認を強いられた優勝者は、その時初めて口を開いた。「(初日の)スタートの10番ティで、プリファード・ライだということを聞きました。私は聞いたと思います」。誰からかとは明言しなかったが、協会関係者から聞いたことは、横目で隣に座る協会広報をちらちら見ながらも、はっきり認めた。
しかし、その後の小林浩美会長の会見では、その事実は確証が無いということで公式には認められなかった。
結局、LPGAは何を守ろうとしていたのか?“不明瞭な文章を出してしまったこと”についての謝罪はしたが、“見習いディレクター”という肩書きで10番ティにいた肥後プロとその配置、間違った説明については一切触れずだ。それにより、選手間からは「聞かなかったもの勝ちでは?」と、間違ったルール解釈でプレーした選手への批判の声が上がった。
裁定は決定事項で、堀の優勝は覆ることもないし、記録としてなんの過失も無い。それでもゴルファーとしてどうすべきだったのか?という議論は残る。しかし、それももっと真摯な真相究明をすれば、よりグレーな部分は減らせたはずだ。
だが、すべては不透明なままで終わってしまった。この初優勝の上に、堀がどんなキャリアを築いていくのか?不安と同情と達観の入り混じった頭は、混乱したままだ。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)
http://news.golfdigest.co.jp/news/gdoeye/jlpga/article/42674/1/
師匠江連のブログ
http://spora.jp/ezure/
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